2016年4月26日火曜日

音楽の官能性



春が来て、草木がどんどん枝を広げ葉を伸ばし始めましたねぇ〜!

産まれて、育って、成熟して、繁殖して、老いて、枯れて、、、、

果てしなく繰り返される生命のサイクルですけど、、

新しい命の誕生と成長の時期は、そんなサイクルの中でも一番わくわくするひとときですよね。

3月生まれってのも関係あるかもしれませんけど(笑)、やっぱり私は春が一番好きです。


さてさて、、、

ここ数ヶ月なんだかんだと忙しく移動しながら働いてるうちに、すっかりブログもご無沙汰しちゃっておりました(汗)。。



12月の頭にヴェトナム国立響とのラヴェル「ダフニスとクロエ」ヴェトナム初演を含む定期演奏会で初めてハノイに滞在し、ヴェトナム人のお友達がいっぱい出来た(笑)後、ウィーン国立音楽大学の教授選抜試験を受けに、ウィーンへ。
最終選考に残った6人ほどの人達と、学生のリハーサルを指揮したり、現代音楽史の授業したり、、、なかなか得難い体験でした!!

その後は、年末年始をインドネシアで過ごし、インドネシア・ユース響とハイドン&ベートーヴェンの録音やら、室内楽の演奏会でピアノ弾いたりやら、オケ運営会議やら。。。
(この時の録音は、製作段階からを辿った「ドキュメンタリーDVD」という形で、もうすぐ出来上がる予定なのです!)



それから更に日本へ移動。

インドネシアを飛び立ったときは気温が37度。

成田空港に着陸時の気温マイナス4度。

で、身体がついてゆけずにダウン。。。

が、そんな事も言ってられず、とりあえずお招き頂いた東京キアニス会にて、卓話。
インドネシア・ユース響の活動についての私の話を聞いて下さった方が、早速楽団への寄付を申し出て下さり、ありがたい限りでした!感謝!!

その後東京で3つの演奏会。

同姓同名のクラリネット奏者、麗しき阿部加奈子さんとピアノで共演させていただいた後は、今シーズンよりミュージック・パートナーを務めさせて頂いている若手現代音楽アンサンブル、トーキョー・アンサンナブル・ファクトリーとの定期演奏会。日本人とイタリア人の作曲家にスポットを当てたコンサート。大学の作曲科同級生で、いまや日本を代表する作曲家の1人鈴木純明さんの作品の日本初演なども含んだ、楽しいひとときでした!



続いては、今回2回目の客演となるオーケストラ・ニッポニカとの演奏会。
こちらも日本人&イタリア人作品のカップリング。
菅原明朗さんという作曲家、私は恥ずかしながら全く知りませんでしたが、、とても洒脱な方だったのかな、という印象をスコアより受けました。
イタリア人の巨匠ピッツェッティの交響曲。我が愛する師匠ファビオも「いや〜、知らないわ〜」と言ってた作品でしたが、、、めっちゃエエ曲やないですか(笑)!!!
こんな素晴らしい作品が滅多に演奏されないなんて勿体ない!、、と、いうことで、、早速フランスのオケにも推薦しておきましたよ〜〜!!!
しかし、オーケストラ・ニッポニカの皆様、毎度ながら熱の籠った素晴らしい演奏でした!!



お世話になったみなさまに、心より感謝!!!!です。


その後ちょっぴり大阪の実家に立ち寄り、両親に温泉連れて行ってもらったりなんかもした(笑)後、パリへ。

シャルル・ドゴール空港に着いたその足でパリ日本文化会館でのインタヴュー・ロケ。
今年11月にブリュッセルで行われるアルス・ムジカ現代音楽祭のテーマが「日本」なので、日本人作曲家についてなど、色々としゃべったのでした。。。
ロケ終わってすぐ、私の主宰する現代アンサンブルの演奏会へ。
ステージで司会をしたものの、時差ぼけなアタマで何しゃべったんだか、、覚えてないです(笑)。。。



その数日後に、今度は南仏のトゥーロンへ飛んで1週間滞在。

成田和子さん作曲・笈田ヨシさん演出の現代オペラ「夢」の指揮。
カウンターテナー歌手のドミニク・ヴィスさん他、素晴らしい面々の方達との貴重な時間、楽しませて頂きました!!




それから今度はすぐに東フランスのメス市へ移動。

10年程のお付き合いのロレーヌ国立管弦楽団との演奏会。
この演奏会もめっちゃ楽しかったです!!コンサートマスターのドゥニさん、大好き♡



それから今度は更に北フランスのアミアン市へ移動。
ピカルディ管弦楽団との3夜演奏会。
さすがにヘロヘロに疲れて来た私。。。
楽屋にずらーーーーーーーーっと並んだRed Bullの空き缶を見たオケの事務局のファビアンさんから
「ちょっとそれ、ヤバいですよ〜。。。」
と心配されつつ(苦笑)も、楽しく演奏会を終了!!
コンチェルトで共演させていただいた、フルーティストのフィリップ・ベルノルドさん。
もの凄く才能溢れるアーティストですね!!すっかりファンになっちゃいました(笑)。


まあ、そんなこんなでドタバタあちこちかけずり回った後も、ポルトガルやらドイツやらオランダやらに行ったりして、全然落ち着きのない毎日を送る私です(苦笑)。。。


それにしても、先日ピカルディ管とモーツァルトの40番を演奏している時につくづく感じたのですが、、、

私の内面が随分変わりつつある!!!

なんかこう、今まで自分とは遠い世界だと思ってた作品が、心にすんなり響くようになってきた気がします。

官能的な音楽。

内面の慟哭を表した音楽。


変化した、というよりは、元々持っていた私の本来の性質が素直に出て来たのかもしれません。

人間の心の世界って、本当に無限大で、不思議ですよね。扉を開ければ、出て来るわ出て来るわ、色んなモンがドロドロと(笑)!!

まあ、続けて精進致します!!!



あと、最近つくづく思うのは、、

色々と観察していると、、
他人の有り様をあるがままに正確に捉え、理解し、それをまるごと受け止められる人は、実はそんなにいないのかもしれません。

自分が他人に「こうあって欲しい!」「こうなってほしい!」と望む理想像や願望の色眼鏡で、他人の本当の姿を自分勝手に歪んで見るのは愛じゃないよなあ。。
そうやって他人を自分の都合の良いように捉えて不幸にしてしまう事の無い様に気をつけたいなあ、と思う今日この頃、なのであります。

こちらも精進ですね(笑)。。

とにもかくにも、お世話になっているみなさま&応援して下さってる皆様に感謝!!!!


さて、ではジムで汗を流して来ます(すでに6キロも痩せたんですぜ〜!!!!)!